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導入事例

株式会社柿安本店

『Qraft』をベースに、人事制度改革を目指す。 創業150年・柿安本店が挑むエンゲージメント戦略

Date:2023.03.24

  • #エンゲージメント
  • #人事制度
  • #職場改善
  • #ジョブ・クラフティング

PROFILE

  • 『Qraft』をベースに、人事制度改革を目指す。 創業150年・柿安本店が挑むエンゲージメント戦略

    株式会社柿安本店

    人事部 次長

    根岸 日出夫 様

    (所属・内容は取材当時のものです)

PROFILE

  • 『Qraft』をベースに、人事制度改革を目指す。 創業150年・柿安本店が挑むエンゲージメント戦略

    株式会社柿安本店

    人事部 次長

    荒田 直幸 様

    (所属・内容は取材当時のものです)

『Qraft』をベースに、人事制度改革を目指す。 創業150年・柿安本店が挑むエンゲージメント戦略

エンゲージメント施策の体系化に向け、『Qraft』を導入

まずは貴社の事業内容について改めてお聞かせください。

荒田:明治4年に牛鍋屋として創業した当社は、そこで培った精肉のノウハウを活かした精肉事業や惣菜事業も展開しています。創業当初から「おいしいものをお値打ちに提供する」という経営理念を掲げており、おいしさ・安全・お値打ち感のすべてを妥協なく追求。特に150年にわたる歴史の中で培ってきた職人による精肉や素材の目利きは当社の強みであり、こだわりぬいた原材料の品質は高い評価を得ています。現在は東証プライム上場企業として、全国に店舗を展開しています。

貴社では2022年よりエンゲージメント・サーベイ『Qraft』を導入されています。導入に至った経緯や組織課題についてお聞かせください。

荒田:当社では長年にわたり、現場での人財育成を軸としたエンゲージメント向上を図ってきました。例えばレストランの厨房であれば料理長、ホールであれば店長といった上長が若手を教育する。しかし、変化の激しい現代において、こうした伝統的な育成だけでは不十分になってきました。業務・組織に対する従業員のエンゲージメントを高めるために人事制度を整えることが、喫緊の組織課題となったのです。

根岸:私は2022年に当社に中途入社したのですが、荒田と同じく、不確実の時代において企業が永続的に発展するためには、「人」に焦点を当てた人事制度の整備が不可欠だと考えていました。しかし、人事制度を体系的に改革するには、まず現状の「基準値」を明らかにし、これをベースとして個々の施策を実施する必要があります。そのためにはエンゲージメント・サーベイを導入し、従業員のエンゲージメントを可視化することが有効であると考えました。

数あるエンゲージメント・サーベイの中から『Qraft』を選んだ決め手は何でしたか?

根岸:実は、私は前職で『Qraft』を導入した経験がありました。各社の製品を検討したのですが、『Qraft』を選んだ決め手は大きく3つあります。1つ目は、受検者各自のエンゲージメントや、仕事を面白くする特性「ジョブ・クラフティング」をタイムリーにフィードバックしてくれること。自分のエンゲージメントに関するデータを確認できる面白さは受検を促す動機づけにもなりますし、前職で導入したときには従業員同士が『Qraft』のフィードバックを職場で見せ合いながらコミュニケーションをとっている場面もみられました。2つ目は、個人別・組織別・階層別といったグループごとのエンゲージメントを分析しやすいこと。現状の組織課題の把握と、今後の人事施策の策定に向けてとても便利な機能です。そして3つ目は、回答者に負担がかからないこと。画面のつくりがわかりやすく、質問にどんどん回答していけるので、さほど時間をかけず検査を終えることができるのです。

『Qraft』をベースに、人事制度改革を目指す。 創業150年・柿安本店が挑むエンゲージメント戦略

丁寧な周知徹底の結果、社員の98%以上が受検

貴社では多数の従業員が、本部から離れた全国の店舗で働かれています。サーベイの受検率を高めるために人事としてどのような工夫を行われたか、教えてください。

根岸:従業員への周知にはかなり力を入れました。基本的なことではありますが、各店舗あてのリマインドメールをこまめに送り、部署ごとの現時点の回答率なども公開することで、受検に対する意識を高めるようにしました。個人フィードバックをすぐに見ることができる『Qraft』ならではの面白さについても伝え、興味喚起を図りましたね。

荒田:以前も従業員満足度調査は実施していたのですが、エンゲージメント調査にはそれとは違う意義があるということもしっかり伝えました。「人事がこれまでとは違う真剣さで会社を変えようとしている」いうことが、従業員にも感じ取ってもらえたように思います。

『Qraft』受検率はどの程度まで上がりましたか?

根岸:当社には社員が約900名、パート・アルバイトの方が約4000名在籍しています。社員の受検率は98%以上にのぼりましたが、パート社員は6割強という結果になりました。できれば会社全体で100%に近づけたかったのですが、過去の経験を鑑みると、合格ラインに達しているのではないかと思います。

社員の受検率が98%以上というのは素晴らしい数値ですね。直近の受検結果について、どのような所感をお持ちになりましたか。

荒田:やはり部署別、店舗別でデータを分析すると、現状と数値とに納得のいく相関がみられました。各店舗の店長や料理長といった上司のコミュニケーション能力が高いほど、店舗全体のエンゲージメントも高まりやすいという当然の傾向が、改めてデータとして明らかになったという印象です。

継続的に調査を行い、具体的な人事施策に活かしたい

結果を受けて、どのような施策に取り組んでみたいとお考えですか?

根岸:まずは、社内のコミュニケーションを活性化する取り組みに着手したいと考えています。組織や仕事に対するエンゲージメントを高める上では、部下から上司、従業員から会社に対して自由に意見を言える心理的安全性を確保することが欠かせません。一例としては、新しい研修や意見を発信できるチャットツール等の導入を検討しています。

今後、『Qraft』を活用してどのように貴社のエンゲージメントを向上していきたいか、中長期的な展望をお聞かせください。

根岸:社内で働いている人が「この会社に入って良かった」と思いながら働き、外から見た人が「この会社に入りたい」と思ってくれるような会社にしていくことが、我々人事の目標です。そのために最も重要な課題こそ、従業員のエンゲージメントを向上させること。今後は『Qraft』による調査を定期的に実施して従業員のエンゲージメントを把握し、KPIを管理しつつさまざまな人事施策を立案・実施していきたいと考えています。

荒田:当社の事業の基本はお客様へのおもてなしとおいしいものを作ること。だからこそ、従業員が楽しく仕事に取り組める環境づくりが特に大切だと思います。従業員のエンゲージメントが高ければ、自ずとお客様に対するサービスの質も向上するものです。実際、当社の従業員の中には、お客様に喜んでいただくことを自らの喜びとし、感動的な接客ができる人がたくさんいます。そういう人がもっと増えていき、すべての職場を笑顔あふれるものにしていければいいな、と考えています。

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